豊国
七変化之内 朱鍾馗 関三十郎
文化後期 (1804-18)
資料名1
七変化之内 朱鍾馗 関三十郎
史料名1よみ
しちへんげのうち しゅしょうき せきさんじゅうろう
史料名Roma1
shichihengenouchishushoukisekisanjuurou
絵師・著者名
豊国
Creator
落款等備考
板元・製作者
制作年和暦
文化後期
制作年西暦
1804-18
書誌解題
資料名1
七変化之内 朱鍾馗 関三十郎
資料名2
史料名1よみ
しちへんげのうち しゅしょうき せきさんじゅうろう
史料名2よみ
史料名Roma1
shichihengenouchishushoukisekisanjuurou
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
絵師・著者名
豊国
絵師・著作者名よみ
とよくに
Creator
管理No.
00003041
管理No.枝番号
落款等備考
板元・製作者
彫摺師
制作年和暦
文化後期
制作年西暦
1804-18
制作年月
書誌解題
判型・形態
印章の有無
印章内容
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
種別3
内容1
内容2
内容3
テーマ
七変化とは歌舞伎の変化物と呼ばれる舞踊で、一人の踊手が扮装を変えて違った役柄を踊り分けた。元禄期の「七化狂詩」で、犬・業平・老人・小童・六方・藤壺・猩々が演じられたのに始り、文化文政期に最盛期を迎え、三変化から十二変化におよんだ。これは七変化の朱鍾馗を演じる二世関三十郎である。鍾馗以外に、どんな役を踊ったかは不明である。豊国の落款書体から、作画期は文化後期。
具体物
剣を手に小鬼をにらみつけて立つ鍾馗が、朱色で描かれている。鍾馗は病で伏せていた唐の玄宗皇帝の夢枕にあらわれ、疫鬼を祓って病を治したとされる。皇帝がお抱え絵師に語って描かせた姿が、巨眼・多髯で黒冠を付け、長靴をはき、右手に剣とされ、この絵もそれらを継承し、剣も諸刃の中国剣である。中国で魔除け・鎭宅の図として民間版画として広く普及、江戸時代にはこの画像が日本でも好まれて節供の幟や、疱瘡除けの浮世絵・疱瘡絵となった。中国でも日本でも、朱赤が魔除けの力が強いとされ、多くが朱赤で描かれている。緑色で虎皮をつけた小鬼は、四肢をばたつかせて降参している。役者絵の巨匠・初代豊国だけあって、迫力有る鍾馗像だ。
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位置づけ
鍾馗は子どもを病魔・悪霊から守ってくれる護符として、江戸庶民に広く普及した。初期浮世絵にも鳥居清倍にある。本図は、文化五年から江戸に下り、名人関三と称された二世関三十郎が鍾馗を演じる役者絵である。絵師は、天明から文政にかけて役者絵を中心に活躍し、歌川派の総師となった初代豊国である。変化物の名手とされた関三の鍾馗を、役者絵の巨匠・豊国が描いた貴重な作品である。
讃・画中文字
自由記入欄
史料分類
絵画