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浮世絵は、江戸時代に一般の人たちのあいだで流行した絵。 「浮世」とは「今の世の中」という意味で、人気のある歌舞伎役者や一般の人たちの生活や風景などを描いたものを浮世絵と言いました。

今でいうところの人気アイドルのブロマイドや、旅行先で買う絵はがきのようなものです。そのころは、「かけそば」一杯ぐらい(現在の価値で400円ほど)の比較的安い金額で一般の人たちが気軽に楽しんだものでした。カラーのものが少ない時代に、とても鮮やかな色をした浮世絵は大人気だったのです。ほとんどの浮世絵は版画で作られたため、人気にあわせて大量につくることが可能でした。

明治時代になると、浮世絵は日本にやってきたヨーロッパやアメリカの人々の目にとまり、大量に海外に持ち帰られました。そのため海外の有名美術館には、今でもきれいな(汚れや傷が少ない、状態のよい)浮世絵がたくさん保管されています。そして、西洋の絵とはまったく違う、わかりやすくはっきりとした色づかいや自由な構図の浮世絵は、ゴッホやルノワールなど西洋の画家にも影響を与えたのでした。

※所蔵先が記載されていない画像は、すべて公文くもん教育研究会が所蔵する作品です

※ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展パンフレット『浮世絵ってなぁに?』(NHK、2007)より引用



※本コーナー「浮世絵ってなぁに」は、一般財団法人ルビ財団が開発した「ルビフルボタン」を使ってふりがな(ルビ)を表示しています