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幼稚苑 鯉とと/幼稚苑 鯉とゝ
ヨウチエン コイトト
作者名
周延 (楊洲 周延)
作者名ヨミ
チカノブ (ヨウシュウ チカノブ)
代表明細・シリーズ名称
幼稚苑
落款等備考
楊洲周延
制作者備考
[松木平吉]
印章等
印章注記
時代区分
明治38年
西暦
1905
形態
間判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵
内容2
母子絵 横判
内容3
母 子ども(乳児 幼児) 鯉のぼり(室内飾り)
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
「幼稚苑」とあるが、幼稚園をもじったものと思われる。最初の幼稚園は明治9年に東京お茶の水に開設されている。しかし、このシリーズでは園児を描いたわけではなく、家庭での幼児の遊ぶ姿をとらえており、年令的には乳児から幼稚園年長程度まで登場する。多くが幼児のみであるが、母子絵もまじる。
「鯉とと」とあるが、ととは魚の幼児語であり、ここでは鯉のぼりを指している。鯉のぼりは端午の節供に、男児の出世、健康を願って飾られるが、これは小型の室内用である。縁起のよい分銅つなぎの着物をきた母が、赤い麻の葉文様を着た子どもを抱き、鯉を泳がせている。子ども着の袖口には、洋風のひだ飾りがついている。
明治後期の幼児の遊びや風俗を知ることができる。これは9枚であるが、本来は12枚揃と思われる。この9枚以外に、回り灯篭、おひなさまが知られる。
楊洲周延(天保9~大正1年)は、本名橋本直義で橋本周延とも呼ぶ。はじめ国芳、国貞、後に豊原国周の門人となり、美人風俗画を得意とした。
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