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子ども遊び大名行列
コドモアソビダイミョウギョウレツ
作者名
歌麿 (喜多川哥麿/喜多川 歌麿)
作者名ヨミ
ウタマロ (キタガワ ウタマロ)
代表明細・シリーズ名称
子ども遊び大名行列
落款等備考
哥麿筆
制作者備考
丸屋甚八(丸甚)
印章等
極
印章注記
時代区分
寛政頃
西暦
1789-1801
形態
大判5枚続
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵 風俗画
内容2
遊戯画 子ども見立絵 年中行事 吉祥画
内容3
大名行列 年賀の登城 一富士 二鷹 三なすび 姫君 立兵庫 初夢 挟箱 奴 毛槍 長柄の傘
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
大名行列を子ども見立てにした作品だが、歌麿は5枚続の長大な画面いっぱいに美しい行列を表現している。全体の構成もよいが、1枚ごとも見事なまとまりを見せている。大名行列といっても、正月初夢の縁起物「一富士、二鷹、三なすび」が織り込まれており、正月の江戸城への年賀の登城行列であろう。
先頭から1枚ずつ見ていこう。1枚目は、先箱(挟箱)をかついだ奴が先頭に立ち、毛槍持が続いている。奴の袖には大きな釘抜紋、裾には茄子がある。茄子は家康好みとされる丸型の折戸茄子だ。2枚目は福良雀の毛槍持と、輪違い文の薙刀持、輪貫文の徒士で、背後に富士。3枚目は鶴の羽織を着た鷹匠と槍持、弁当持に囲まれた蓑亀文様の若者。4枚目は髪を立兵庫に結い橘文の振袖に宝尽しの帯を締めた姫君がおり、菊の裾模様を着て刀を持った奥女中などが付き添い、後ろから長柄の傘がさしかけられている。5枚目には槍や傘を持った供侍が続く。最後尾の供の文様は御所車。
大名行列は美人見立絵、子ども見立絵とも何人もの絵師が手がけているが、歌麿のこの作品は、最もすぐれたものといえる。
正月らしい吉祥の文様が数多く用いられているが、セットとしては鶴亀くらいで、特に松竹梅を強調しているようには思えない。菊は菊酒が不老長寿の霊薬とされ、その花も長寿の象徴となっていた。
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