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竜宮玉取之図
リュウグウタマトリノズ
作者名
春亭 (勝川 春亭)
作者名ヨミ
シュンテイ (カツカワ シュンテイ)
代表明細・シリーズ名称
竜宮玉取之図
落款等備考
春亭画
制作者備考
印章等
極 版元
印章注記
時代区分
文化~文政
西暦
1804-1830
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
物語絵
内容2
おとぎ話 伝説 玉取
内容3
竜宮 乙姫 竜王 竜 多宝塔 魚介類
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
龍宮とはいっても、これは浦島太郎の訪ねた龍宮ではなく、「玉取」で知られる龍宮である。その説話によれば、藤原鎌足が龍神に奪われた宝玉を取りもどすために海女とねんごろになり、玉取をたのむ。龍宮にいった海女は宝玉を取り返すが龍王に見つかったため、乳の下を切って宝玉をかくし、持ち帰る。この図は本来3枚組で、左面に宝玉を持つ海女が描かれているはずである。
右手の宮殿には龍王と乙姫が立って、海女と龍や魚がくりひろげる玉取りを眺めている。後ろには、官女がおり、奥には龍宮門が見えている。左では、宝玉を海女に取られた大龍が、多宝塔に巻き付いて怒っている。龍が血を忌むことを知った海女は、懐剣で自らの乳を切って宝玉をかくしたのだ。血を見た龍は近づくことができない。回りの波間には、タコ、タイ、エビ、それにナマズなども人間の姿で武器を手にしているが、近づけないようだ。大龍以外は、人体の頭に魚介類をのせて表現している。
龍宮が舞台の説話では、浦島物語がよく知られるが、この「玉取」も古くからの龍宮伝説である。これをもとに幸若舞「大職冠」が生まれ、また浮世絵の題材にもなっている。
公文では、広重・芳年・可笑斎(二代春扇)の浦島を所蔵。さらに国芳「龍宮城 田原藤太秀郷に三種の土産を贈」を所蔵。
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