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東風俗 福つくし ふくりん
アズマフウゾク フクツクシ フクリン
作者名
周延 (楊洲 周延)
作者名ヨミ
チカノブ (ヨウシュウ チカノブ)
代表明細・シリーズ名称
東風俗福つくし
落款等備考
楊州周延筆
制作者備考
武川 卯之吉
印章等
印章注記
時代区分
明治22年
西暦
1889
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
風俗画
内容2
美人画 日常生活 風物詩
内容3
美人 朝顔市
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
「東風俗福つくし」とシリーズ名にあり、東京の明治中期の新風俗から、家族の福々しい場面を設定、「ふく」の付く言葉をあてている。福のつく言葉には造語やこじつけ、さらに同音の「吹く」や「服」も見られるが、当時の幸福(心の幸せ)で裕福(金持ち)な家庭の姿がうかがえる。
「ふくりん」は福輪で、大輪の朝顔を指しているようだ。ここは入谷の朝顔市(朝顔園)で、夏には朝顔の鉢桶を求める人たちで賑わった。緋毛氈に腰をかけた美しい奥方が、職人の差し出す朝顔の品定めをしており、側で扇子を持つ美人もながめている。背後の葦簀張りにも、朝顔が並べられ、賑わっている。
明治中期の母子を中心とする家庭風俗と、そのなかでの幸福感が読みとれる作品である。母と子の衣装や室内調度にも、江戸の継続だけでなく近代化の新しい要素がうかがえる。
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