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五節文章 初春の文  ゴセツブンショウ ハツハルノフミ

五節文章 初春の文  

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作者名 春升   (歌川 春升)
作者名ヨミ シュンショウ (ウタガワ シュンショウ)
代表明細・シリーズ名称 五節文章
落款等備考 胡蝶園春升画
制作者備考 越前屋
印章等 名主1 版元
印章注記 名主: 田中
時代区分 天保14年~弘化3年頃
西暦 1843-1846
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 人物画 風俗画
内容2 美人画 年中行事絵
内容3 五節供(初春) 正月 生け花 福寿草

追加情報

五節文章とあり、五節句【1月人日(1月7日)、3月上巳(3月3日)、5月端午(5月5日)、7月七夕(7月7日)、9月重陽(9月9日)】ごとの手紙文の文例・書体を上部こま絵に示し、下部には五節供を楽しむ美人を配してある。節供は古くからあったが、江戸時代には幕府によって五節供が式日として定められた。この五節供揃物のうち、3月と5月には子どもが登場する。
上部の状袋(封筒)に、「五節文章 初春の文」とあり、左の巻紙に「新玉の…」と新年を祝う手紙文を美しい文字で示してある。絵は振袖の美しい乙女が、梅の生花を準備してるところで、刃物で枝をととのえている。手前の盆には小枝が置かれ、側には花ばさみも用意されている。右奥、床の間の前には花器も見える。背後の廊下では植木鉢の福寿草が花を咲かせている。
五節句を題材とする5枚揃の浮世絵は多数あるが、単に行事を示すだけでなく、この作品のように各節供の手紙文を織り込んで実用性を加えたものは珍しい。歌川春升は天保~嘉永期の美人画家だが、作品が少なくその点でも貴重。
春升は号は湖蝶園で、松尾春升ともいった。
節供は節句とも表記する。柳田国男は、本来の意味からは神に供え物をする祭日で節供とすべきと説いた。江戸幕府は、節句を用いた。いずれにしろ、民間では、江戸時代にも双方が使われた。
この5枚揃のうち、弥生、端午に子どもが描かれ、姉弟図・母子図としても見事な作品になっている。

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公文と子ども浮世絵

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