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五節句 文月
ゴセック フミツキ(フヅキ)
作者名
国芳 (歌川 國芳/歌川 国芳:画・柳下員 種員・歌)
作者名ヨミ
クニヨシ (ウタガワ クニヨシ・リュウカテイ タネカズ)
代表明細・シリーズ名称
五節句
落款等備考
一勇斎國芳画
制作者備考
丸清板
印章等
名主1 版元
印章注記
名主:村松
時代区分
天保14年~弘化3年頃
西暦
1843-1846
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
人物画
内容2
美人画 年中行事絵
内容3
五節供(七夕) 美人(振袖の娘) 団扇 物干し台 七夕竹
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
五節句(五節供)の揃物であるが、季節に合わせた美人画仕立てになっており、また柳下亭種員の和歌を添えてある。題名は、満月をかたどって砂子摺をほどこした円に納めてある。これは文月・七月の七日で、七夕の節供である。この日、牽牛星(彦星)と織女は年に一度会うことが出来るとされ、七夕竹に歌を書いた短冊を飾り、書道や裁縫の上達を願った。
物干し台に登った振袖姿の娘が、風に吹かれるままに彦星の現われるのを待つような風情である。振袖も帯も裾も、風になびいている。振袖は、格子と五崩しを巧に組み合わせた美しい柄で、大胆に唐花を散らした帯とよく似合っている。娘の髪は花簪などで飾られ、手には団扇を持っている。背後の庭に立てた七夕竹の先端がのぞいている。竹の葉が黒く塗りつぶされているのは日が落ちたからで、色とりどりの短冊のみが輝いている。間もなく天空に天の川も、彦星も姿を現わすであろう。
織女と彦星が愛し合いながら年に一度しか合えないという物語に、思いを馳せる娘を見事に表現している。国芳による美人画の、代表的な作品といえる。
2021.09.07 和歌の作者名を修正
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