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六代目岩井半四郎七回忌追善 ロクダイメイワイハンシロウシチカイキツイゼン

六代目岩井半四郎七回忌追善 

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作者名 国芳   (一勇斎 國芳/歌川 国芳)
作者名ヨミ クニヨシ  (イチユウサイ クニヨシ/ウタガワ クニヨシ)
代表明細・シリーズ名称 六代目岩井半四郎七回忌追善
落款等備考 一勇斎國芳画
制作者備考
印章等 版元
印章注記
時代区分 天保13年
西暦 1842
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 人物画
内容2 役者絵
内容3 追善公演 岩井紫若・重の井 岩井粂三郎 ・じねんじょの三吉 道中双六 高坏 菓子煙管 

追加情報

六代目岩井半四郎は五代目の長男で若手女方として注目されていたが、病気がちで天保七年に三十七歳で没した。これは六代目岩井半四郎の、七回忌追善公演の役者絵で、演目は「恋女房染分手綱」の「重の井子別れ」の段である。物語と場面は、1016「恋女房染分手綱」に記した通りであり、道中双六で姫君のご機嫌をなおした三吉に、お家人(乳母)の重の井が褒美を持って現われ、三吉が実はわが子と気付くが、姫の乳母であるため名乗ることが出来ずに別れる名場面である。
右に立つ女方が「お家人 重の井」を演じる岩井紫若である。左の子役が「じねんじょの三吉」を演じる岩井粂三郎で、馬子の三吉は丸に三を染め抜いた腹かけ姿で、足に脚絆、首に手拭いを付け、右手には煙管、左手には道中双六を持っている。前には、「火の用心」と書いた燧袋が置いてある。重の井の紫若は、南天模様の豪華な打掛けを着て、右手に褒美の菓子を盛った高坏を持っており、三吉が別れたわが子と気付く瞬間だ。紫若は六代目岩井半四郎の弟であり、後に七代目を継ぐが四十ちょっとで病没する。岩井粂三郎は紫若の子、後に八代目を継ぐが大変な美貌で知られ、幕末の名女方とされる。
姫君の乳母・重の井は、三吉の母と名乗れば姫がいやしい馬子と乳兄弟になり、それは出来ない。三吉は、母の冷たい仕打ちをうらみつつ別れる。六代目の追善公演に、この涙をさそう名場面が選ばれ、その主役を早死にした先代の弟親子が演じている。恐らく、この公演もこの役者絵も大評判になったと思われる。江戸時代の主君への忠義と肉親への愛情の板挟みを知る上でも、追善公演という演劇史の記録としても貴重な作品である。
六代目岩井半四郎七回忌追善
お家人 重の井 岩井紫若
じねんじょの三吉 岩井粂三郎
*半四郎(Ⅵ):天保7年没。

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