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新板廿四孝
シンパンニジュウシコウ
作者名
貞秀 (橋本 貞秀)
作者名ヨミ
サダヒデ (ハシモト サダヒデ)
代表明細・シリーズ名称
落款等備考
貞秀画
制作者備考
山森版
印章等
改印
印章注記
時代区分
明治5年
西暦
1872
形態
大判
種別1
種別2
種別3
内容1
おもちゃ絵
内容2
物語絵 教訓画 人物づくし絵
内容3
二十四孝
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
「廿四孝」とは、中国から伝わった二十四人の孝行談を集めた本で、このおもちゃ絵は24人の主人公を名前と絵で紹介してある。江戸時代の著名な漢文学者・江村北海が『授業編』で「余は(幼児に)絵入りの『二十四孝』の本を最初につかわし」と述べたように、子どもの読書に広く普及していた。
右上から左へ、一 大舜(たいじゅん)、二 漢文亭、三 子(ぜんし)、四 孟宗、五 丁蘭(ていらん)、六 閔子騫(びんしけん)、七 曽参(そうしん)、八 王祥(おうしょう)、九 老萃子(ろうらいし)、十 姜詩妻(きょうし)、十一 唐夫人、十二 楊香、十三 董永(とうえい)、十四 黄香(おうきょう)、十五 王 (おうほう)、十六 陸績(りくせき)、十七 江革、十八 子路、十九 黔婁(ゆきんろう)、二十 蔡順(さいじゅん)、二十一 朱寿昌(しゅじゅしょう)、二十二 郭巨(くわっきょ)、二十三 呉猛(ごもう)二十四 山谷(さんこく)となっている。最初の大舜では孝行者の大舜の耕作を助けるため象や鳥が手伝う様子が描かれている。孟宗の冬の竹の子掘り、王祥の裸で氷を解かしての鯉とりなど親孝行ぶりを小さな画面にたくみに描写してある。
子どもに読ませる孝行物語として、江戸時代に広く普及したが、明治になっても好まれていたことががうかがえる。貞秀だけに、よく描写してあり、二十四孝おもちゃ絵の代表作である。
・画面はこま割りになっているが、ストーリーを追っているわけでなく、むしろ二十四孝の主人公をこまごとに紹介する人物づくし絵である。
・貞秀は幕末の代表的な絵師で美人画、武者絵、風景画の優れた作品を残している。
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