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小児遊水の争/小兒遊水の爭コドモアソビミズノアラソイ

小児遊水の争/小兒遊水の爭

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作者名 巳之助   (久米原 巳之助)
作者名ヨミ ミノスケ   (クメハラ ミノスケ)
代表明細・シリーズ名称 小児遊水の争
落款等備考 雪谷画
制作者備考 松村 升次郎
印章等 御届
印章注記
時代区分 明治10年
西暦 1877
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵
内容2 風刺絵(西南戦争) 遊戯画
内容3 子ども 水かけ(水鉄砲 盥 水桶) 熊本城攻防 日章旗

追加情報

子ども遊び風刺絵の多くは戊辰戦争を扱っているが、これは明治10年の西南戦争を戊辰戦争の風刺絵と同じ手法で描いたものである。「小児遊、水の争」とあるが、熊本城の攻防を水鉄砲に置きかえてある。刊行年月が明治10年4月とあり、籠城を続けていた政府軍が田原坂で西郷軍を破り、攻勢に転じた頃に刊行されている。
画面の右側が政府軍であり、上部に描かれた菊文様の赤い着物で金魚鉢を持っているのが明治天皇であろう。その前には日章旗を打ち振る子がいる。大小のたらいから3丁の水鉄砲が水をあびせ、さらにもう1丁が加わるところだ。右端では谷千城(熊本鎮台司令長官)が指揮をとっている。左は西郷軍だが、頭に水が命中して水鉄砲を手離した子もおり、水の補給はされているが鉄砲は1つだけになっている。左後方に丸に十の字の赤い着物を着た西郷らしい子がいる。となりの子が持つ旗は薩摩のくつわ印だ。明らかに政府軍が優勢だ。
戊辰戦争に関する「子ども遊び風刺絵」は数多く出版されているが、西南戦をテーマとしたものはあまり知られてなく、大変貴重である。これまづ、作品紹介、研究ともあまり行われていない。
「雪谷」は久米原巳之助の画号。明治前期の画家。
「子ども遊び風刺絵」⑮(西南戦争)

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