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四季のなかめ ふみ読む声
シキノナカメ フミヨムコエ
作者名
昇雲 (山本昇雲)
作者名ヨミ
ショウウン (ヤマモト ショウウン)
代表明細・シリーズ名称
四季乃なかめ
落款等備考
昇雲
制作者備考
松木 平吉
印章等
印章注記
時代区分
明治40年頃
西暦
1907
形態
大判横
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
人物画 子ども絵 風俗画
内容2
母子絵 日常生活
内容3
母 子ども(女子 少女) 文明開化 流行(オウム バラ) 家庭風俗 読書 *少女の服装に特徴あり
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
四季折々の女性風俗を描いたシリーズで、二人の美人を中心にした作品が多い。「ふみ読む声」はオウムにバラと文明開化の新しい花鳥が登場しているが、「虫の音」の虫屋、正月の獅子舞など伝統的行事が中心である。しかし、髪型や衣装、さらにしぐさに近代女性を感じさせるモダンな浮世絵である。
本を読む母と娘を左右に配し、中央上部には赤いU字型の止まり木に白いオウムが止まり、水入れと房飾りが下がっている。庭にはバラが咲きほこっており、季題でいえば夏である。娘はお下げ髪にリボンを結び、花柄の着物に燕脂の袴を着けている。最近、女子大生の卒業式に復活した衣装である。床にもモダンな敷物がしかれ、本が置いてある。
明治後期のモダンな女性風俗をとらえている。
山本昇雲(明治3年(1870)~昭和40年(1965))は高知県出身、上京後報道画家として『風俗画報』の口絵・さし絵を描くとともに、日本画家、浮世絵師としても活躍した。最後の浮世絵師とも称され「今すがた」や「子供あそび」のシリーズは、近代浮世絵版画の代表作とされる。明治の子ども風俗、女性風俗をたくみに描いた作品が多い。「四季のながめ」は12点まであることが確認されている。公文では本品と「虫の声」を所蔵。
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