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おさな遊び正月双六/ おさな遊ひ正月雙六
オサナアソビショウガツスゴロク
作者名
広重 (歌川 広重)
作者名ヨミ
ヒロシゲ(ウタガワ ヒロシゲ)
代表明細・シリーズ名称
おさな遊び正月双六
落款等備考
廣重画
制作者備考
有田屋 清右ヱ門
印章等
名主1
印章注記
名主:田中
時代区分
天保14年~弘化3年
西暦
1843-1847
形態
大判横
種別1
錦絵
種別2
種別3
内容1
絵双六 おもちゃ絵
内容2
遊び ゲーム絵 遊戯双六
内容3
双六 正月の遊び 玩具
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
正月の子ども遊びを双六にしたもので、江戸後期の代表的な正月遊びを
知ることができる。むろん、時期的には主として正月遊びとされた男子の
凧揚げ、こま回し、女子の羽根つき、まりつき、さらに男女ともに楽しんだ双六
かるた、福引の他、時期をあまり限定せず、正月以外にも楽しんだものがある。
草双紙は季節を問わないが、正月の読み初めには男女を問わず出世物語が
好まれた。
「ふりだし」は「道中双六」で、「上り」は「歌かるた(百人一首など)」、ともに男女を
問わず正月の夜の楽しみであったことが「絵本江戸風俗往来」(平凡社)に
記されている。あとは讃にある通りだが、男女別に分けると男子は「竹馬、たこ、こま」
だけ、女子は「ままごと、あね様、まり、羽根、きさご、綾とり、折り紙、お手玉」
男女ともは「草双紙、いろはかるた、福引」で、女性の遊びがはるかに多い。
「はね」の羽子板に描かれているのは、宝づくしである。
江戸後期の正月遊びを知ることができる史料。絵師が広重であることも注目される。
おさな遊ひ正月雙六
芝神明前
(田中)有田屋清右衛門板
広重画
*「ふり出し」と「上り」を除き、最下段右下から最上段左上までの順に翻字。
【一段目】
○ふり出し道中すご六
(一)まゝこと
(二)草そふし
(三)あねさま
(四)いろはかるた
(五)ふく引
(六)竹馬
○草双紙
(一)竹馬
(二)ふく引
(三)まゝごと
○まゝごと
(四)はね
(五)あねさま
(六)いろはかるた
○あね様ごと
(一)ふく引
(三)草ぞふし
(五)いろはかるた
○いろはがるた
(二)たこ
(四)はね
★(六)字がよめないでしんどき。されば、一へんやすみ。
【二段目】
○竹馬
(一)きさご
(二)ふく引
(三)こま
○まり
(四)おてたま
(五)はね
(六)きさご
○たこ
(一)きさご
(二)竹馬
(三)ふく引
○はね
(二)きさご
(四)おてだま
(六)まり
○こま
(一)竹馬
(三)たこ
(五)きさご
○福引
(四)こま
(五)おて玉
(六)はね
【三段目】
○きさごはぢき
(一)あや
(二)いろはかるた
(三)折もの
○あや
(四)上り
(五)いろはかるた
(六)折もの
○折もの
(二)上り
(四)いろはかるた
(六)あや
○お手玉
(一)あや
(三)いろはかるた
(五)折もの
○上り歌がるた
(小泉吉永氏翻刻)
遊び方=飛び双六
絵師は風景画で知られる歌川広重。子ども好きで養女を可愛がったと
されるだけに、女子を中心とする正月の子ども遊びをよくとらえている。
大判一枚摺なので、絵双六であるとともにおもちゃ絵である。
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