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子供遊力くらべ コドモアソビチカラクラベ

子供遊力くらべ 

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作者名 作者未詳
作者名ヨミ
代表明細・シリーズ名称 子供遊力くらべ
落款等備考
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分 慶応4年(明治元年)頃
西暦 1865-1867
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵
内容2 子ども風刺絵 遊戯画
内容3 相撲 少年 行司 弓取

追加情報

メインテーマは戊辰戦争の進展の様子であり、新政府と旧幕府軍の戦いぶりである。しかし、幕末の子ども遊びに場面を置きかえてあり、当時の子どもたちの遊びや風俗を解明する貴重な絵画史料でもある。ここでは、子ども絵としての解読を中心に行い、風刺絵としての解説はおさえ、参考文献A、Bの作品番号ないし頁数を上げておく。
「力くらべ」とあるが、相撲は古代には「力競べ」と呼ばれたことが「古事記」にある。江戸時代には勧進相撲や奉納相撲が盛んに行われ、勝者が弓をいただく弓取の儀式も見られた。中央で組み合っているのは右が「サ」の褌で薩摩、左は幕府方だが藩は不明。右側には、長州(蝶、萩)、土佐(三柏)、津(蔦)などが控えている。左側には、会津(松)、桑名(蛤)、庄内(かたばみ)、仙台(笹に竹)などがいて、後ろには慶喜(一の字つなぎ)が立っている。右後方で子ども(天皇)を背に弓をのせた三方を持つのは加賀(梅)で、勝者に弓を取らせて従わせようとしているようだ。中央の行司の子は、団扇に猪口と四筋線があり、勅使とされる。右手前には清めの水を、手桶に用意してある。讃の歌は世の乱れを嘆いている。
慶応4年(戊辰)正月の鳥羽・伏見の戦に始まる戊辰戦争に関しては、多くの風刺画が出版されて人気を呼んだ。なかでも、新政府軍と旧幕府軍の戦いを、子ども遊びに見立てた「子ども遊び風刺絵」が目立つ。従来、風刺内容を中心に研究されてきたので、ここでは子どもの遊び及び風俗の観点から解読を進める。
我儘にそだてあげたるわらんべ
礼儀をしらぬ人となりぬる
「幕末の風刺画」1995年、町田市立博物館図録 第95集 A
「幕末維新の風刺画」南和男著、吉川弘文館 1995年刊 B
Aの図29
「子ども遊び風刺絵」③(春)

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