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子供あそび 柿
コドモアソビ カキ
作者名
昇雲 (山本昇雲)
作者名ヨミ
ショウウン (ヤマモト ショウウン)
代表明細・シリーズ名称
子供あそび
落款等備考
昇雲
制作者備考
松木 平吉
印章等
印章注記
時代区分
明治40年
西暦
1907
形態
大判横
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
人物画 子ども絵 風俗画
内容2
遊戯画 日常生活 遊び(果物とり 男)
内容3
子ども(少年 幼児) 遊び(柿とり) かさ 庭園
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
「子供あそび」は昇雲の子ども絵の代表作で、男女の四季のさまざまな遊びが描かれている。「四季のながめ」とちがい、登場するのは子どものみの作品が多く、母がいても背後で子どもを見守る存在だ。また男子の元気な遊びが多いのと、日露戦争を反映した遊び風俗が見られるのも特色だ。さらに四季の季節感とともに、天候・時刻なども巧みに表現してある。
雨もいとわず庭園の柿を取りに来た三人兄弟だ。かさを持つ長兄の指示で、次兄が竹竿をのばし、柿を落としている。末弟が落ちた柿にかけ寄っている。広い庭園の池中には小島があり、田舎屋が建っている。右手には八つ橋も見られる。対岸の木立は雨にけぶっており、広大さを現している。子どもは三人とも足袋に下駄をはいている。
明治後期の遊びを中心にした子ども風俗がよくうかがえる。特に男子の遊びには日露戦争の反映が見られる。多くの作品に欧文データ(題名・作者など)をつけてあり、外国人購入者を意識している。
山本昇雲(明治3年(1870)~昭和40年(1965))は高知県出身、上京後報道画家として『風俗画報』の口絵・さし絵を描くとともに、日本画家、浮世絵師としても活躍した。最後の浮世絵師とも称され「今すがた」や「子供遊び」のシリーズは、近代浮世絵版画の代表作とされる。明治の子ども風俗、女性風俗をたくみに描いた作品が多い。
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