作品検索結果詳細

子ども力持ちコドモチカラモチ

子ども力持ち

拡大して見る

作者名 貞重  (歌川 貞重/歌川 国輝)
作者名ヨミ サダシゲ  (ウタガワ サダシゲ/ウタガワ クニテル)
代表明細・シリーズ名称 子ども力持ち
落款等備考 貞重画
制作者備考 藤彦
印章等 極 版元
印章注記
時代区分 天保頃
西暦 1830-1844
形態 大判ヨコ
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵
内容2 遊戯画 見世物
内容3 少年 力持ち 米俵 酒樽 碇 水桶 拍子木 

追加情報

天保年間に三都(京・大坂・江戸)で人気を呼んだ子どもの力持ちの、さまざまな妙技を描いた作品である。子ども力持ちの一座は大坂で生まれ、大碇・鉄割・岩崎などの一座があったが、12歳以下の子どもが演じ、江戸でも興行が開かれた。中でも評判の高かったのは、大碇梅吉一座だったが、本図には大碇が持ち込まれており、その一座と分かる。
右では布団に仰向けに寝た子が、右手に「大入」の扇を持ち、両足を上げて岩をかたどった台を支え、その上には米俵三俵にさらに子どもが座って「大当」の扇を広げている。中央では拍子木を打つ子と、「大当」の扇を持つ子が調子を取りながら口上を述べている。前には水桶があり、後ろには酒樽(剣菱)を肩に乗せた子と、大碇を降ろして汗をふく子が見える。左では片手で米俵二俵を差し上げた子がおり、酒樽(男山)に座って出を待つ子と少女がいる。扇の文字は、この興行が「大当たり」「大入り」であることを願っている。
天保時代に人気を呼んだ子どもの力持ちが、どんな演技を行ったのかを具体的に示す貴重な史料図である。また、浮世絵が売り出されるほど人気のあったことも読み取れる。この他、「怪童力士」も評判となり、「舞鶴駒吉」(公文蔵)などが知られるが、これは相撲を取るわけではなく、25貫の巨体で土俵入りを演じてみせた。天才書家の少女を描いた「玉花子の席書」(公文蔵)も含め、江戸後期には様々な才能を持つ子どもたちが世間の注目を浴び、浮世絵に登場する時代になっていた。

原画貸出などの問い合わせはこちらこの画像をご利用されたい方はお問い合わせよりご連絡ください

5,000円
から
まで

公文と子ども浮世絵

カテゴリで見る浮世絵