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娘教訓二面鏡 一 ムスメキョウクンニメンカガミ:01

娘教訓二面鏡 一 

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作者名 一景  (昇斎 一景)
作者名ヨミ イッケイ  (ジョウサイ イッケイ)
代表明細・シリーズ名称 娘教訓二面鏡
落款等備考 昇斎一景
制作者備考 蔦吉
印章等 年月改  版元
印章注記 明治4~5年頃
時代区分
西暦 1871~1872
形態 小判
種別1 版画
種別2
種別3
内容1 子ども絵 教育画
内容2 手習い絵 教訓画
内容3 寺子 善玉 手習い(習字) 師匠 火鉢 天神机

追加情報

娘たちの行動・生活態度を「善・悪」二場面で対比させた、教訓画シリーズの一枚。大判に、上下二丁掛けで善悪の場面を描き分けた最初の「一」で、善とある。明治になったばかりで、この娘は寺子屋で個人指導を受けており、先生の教え通りに筆を走らせているようだ。
画面右には羽織に襟巻き姿の師匠が、引き出し付の机に向かって座り、右手に筆を逆さに持ち、左手を火鉢にかざしながら指導している。机には緋毛氈を敷き、折り手本を置いてある。火鉢の手前には、「その棒をまっすぐにひくのだ そうだそうだ よくできました」と、師匠の台詞が書いてある。娘は天神机に向かって行儀よく座り、手習双紙に筆を走らせている。回りでは、芝居の黒子ならぬ白子姿の善玉が取り囲んでいる。襖を隔てた隣室では、師匠の目が届かないのを幸いに、手を墨で汚した怠け娘が、大あくびをしている。右上には「善」の字が掲げてある。
江戸でも明治前半は、まだまだ寺子屋で学ぶ子どもも多かった。その反映で場面は寺子屋だが、浮世絵のテーマにも手習い奨励の教訓色を強く出した点は、明治の世の反映であろう。昇斎一景は、主に明治四、五年頃に作画した絵師。老幼を問わずに日常生活で注意すべき事項を箇条書きにして絵解きをした「画解五十余箇條」もある。
そのぼうを まっすぐにひくのだ そうだそうだ よくできました よくできました

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