子ども遊びで、魚すくいや川遊び。

川狩とは、川で魚をとることをいう。網（たも）を手に川に入り魚をすくおうとする少年に、岸から竹馬を持つ年長者が注意している。手前では、少女が笹舟を浮かべている。大きなぞうりを履いた幼児や、腹掛け姿で網を持つ子、草花を持つ少女もいる。背後には、柳が枝葉をたらしている。

「こども遊び」シリーズと同じく、明治の上流家庭の遊びを品よく描いてあるが、こちらは男子も登場する。

春汀の「子供図絵」シリーズで、公文が所蔵するのは「おかめのめくらかき」、「おかはら」、「どのひなよかろ」、「まわりどうろう」、「川狩」、「舟あそび」の６点である。横長画面の上と右に赤や青の縁取りを入れ、台紙の感じを出している。