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訓童小学校教導之図/訓童小学校教導之圖クンドウショウガッコウキョウドウノズ

訓童小学校教導之図/訓童小学校教導之圖

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作者名 肉亭 夏良
作者名ヨミ ニクテイ カリョウ
代表明細・シリーズ名称 訓童小学校教導之図
落款等備考
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分 明治7年
西暦 1874
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 風俗画 子ども絵
内容2 日常生活(学習) 開花絵(文明開化錦絵) 教育錦絵
内容3 学習 学校 小学校 黒板 掛け図 シャンデリア 一斉授業

追加情報

明治新政府による文明開化政策によって、街路・建築物・衣服・教育などの欧風化が進められ、その様な開化風俗を描いた「開化絵」(文明開化錦絵)が生まれた。さらに、明治5年の学制によって、小学校が義務化され教育も西洋式となり、教材としての「教育錦絵」も文部省の主導で刊行された。この作品は、洋式学校の素晴らしさを示す開化絵であり、また教育錦絵としての「掛け図」も見られる。校舎・教具から授業方式や体育まで、新教育が紹介されている。
校舎は木造建築であるが、天井からはシャンデリアがさがり、床には絨毯(じゅうたん)が敷かれている。教室の右手では、壁に「単語図」「連語図」の掛け図をかけ、先生が指示棒を使って授業をしている。生徒は全員が先生と向き合って椅子に座っており、一斉授業だ。左手では、黒板を使って英語の授業が行われ、生徒は開閉式のふたがついた机を使っている。奧の方でも大勢の生徒が、先生と向き合って授業を受けている。左端の校庭では、ブランコや木馬で遊ぶ生徒がいる。服装は多くが和服で袴をはいているが、洋服で帽子を持つ男の先生もいる。
明治政府の文明開化政策や、欧米の学校教育の導入への熱意が感じられる、見事な開化絵である。黒板を使った一斉授業や掛け図の使用ぶりが、よくうかがえる。しかし、西洋式への転換を急ぐあまり、個人別自学自習など寺子屋教育のよさがすべて切り捨てられたのは残念である。単語図などは、掛け図だけでなく教育錦絵としても刊行されており、公文でも数種類所蔵している。
絵師は落款に「肉亭夏良筆」とあり、『浮世絵大事典』などでも夏良の明治7年の作品としている。小林清親とは関係ないと思われる。なお、落款横の赤地内の文字は読めないので、研究台帳で取上げるべき内容なら、お知らせいただきたい。
なお、題にある「訓童」は、児童を教え導くことで、次に出て来る「教導」も同じ。
小学校で児童を教え導く図である。

公文では、明治の学校風景として「学校体操運動図」なども所蔵している。

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