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子供あそびままごしらへ/子供阿そび満まごしらへコドモアソビ ママゴシラヘ

子供あそびままごしらへ/子供阿そび満まごしらへ

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作者名 芳藤    (歌川 よし藤/歌川 芳藤)
作者名ヨミ ヨシフジ   (ウタガワ ヨシフジ)
代表明細・シリーズ名称 子供あそびままごしらへ
落款等備考 よし藤画
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分 明治初期
西暦 1868-1872
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 おもちゃ絵
内容2 食事の支度
内容3 家事(飯事) 野菜行商人 炊事 食事

追加情報

ままごしらえとは飯ごしらえで、食事の支度である。遊びだと飯事(ままごと)になるが、このおもちゃ絵ではきちんとした食事の支度(したく)を子どもたちが手伝う形で表現してある。
下段は、家の戸に「勝手口(かってぐち)」とあり、商人は玄関でなく裏の勝手口から出入りした。天秤棒(たんびんぼう)で野菜をかついできた八百屋の小僧が、大根の束を家の娘に渡している。右手には、肩に岡持をかけて手に酒や醤油の瓶を持つ商店の小僧がいる。道路には犬が数匹いる。二段目は板敷きの台所で、右手に竈(かまど)があり、火吹き竹で娘が火をおこしている。中央では擂鉢(らいはつ=すりばち)を使い、まな板をはさんで土鍋を持つ娘がいる。奧の部屋には猫がいる。その左は米櫃(こめびつ)だ。三段目の右手では七輪(しちりん)に鍋をかけて団扇(うちわ)で扇いでいる。そばの大皿には魚が載っている。後の部屋には、長火鉢があり、茶瓶をかけてある。中央の娘は、盆で椀を運び、左側では椀を布巾(ふきん)でふいている。左の壁には、はたきや箒(ほうき)、傘が掛けてある。上段は座敷での食事で、銘々膳を使っている。左の娘はお櫃(ひつ)の側で、盆を差し出して、お代わりをすすめている。その後方には箪笥(たんす)があり、襖(ふすま)を挟んで右手には地袋があり、棚の上に本などを置いてある。
明治になっても、家事は女性の役割として強調されており、おもちゃ絵でもその仕事を教えている。娘たちも、炊事に参加するのは楽しみでもあったようだ。絵師は、幕往来に犬が多いが、江戸で多い物としてはやし言葉に「伊勢屋、稲荷に犬の糞」があった。伊勢屋は伊勢出身の商店の屋号、稲荷は稲荷神社であった。
題名は変体仮名で書かれており、阿は「あ」、満は「ま」である。
末から明治にかけて子ども絵・おもちゃ絵を得意とした歌川芳藤である。
往来に犬が多いが、江戸で多い物としてはやし言葉に「伊勢屋、稲荷に犬の糞(ふん)」があった。伊勢屋は伊勢出身の商店の屋号、稲荷は稲荷神社であった。
題名は変体仮名で書かれており、阿は「あ」、満は「ま」である。

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