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四季の詠おさな遊晩秋九月重陽の節句 シキノナガメオサナアソビバンシュウクガツチョウヨウノセック

四季の詠おさな遊晩秋九月重陽の節句 

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作者名 英泉 (渓斎 英泉)
作者名ヨミ エイセン
代表明細・シリーズ名称
落款等備考 渓斎英泉画
制作者備考 蔦谷吉蔵
印章等 改印 版元印 彫竹
印章注記
時代区分 文政頃
西暦 1818-1830
形態 大判
種別1
種別2
種別3
内容1 子ども絵
内容2 四季の遊び こま絵
内容3 火消しごっこ まとい 梯 鳶口 弓張提灯 京橋

追加情報

四季折々の風景を扇面のこま絵におさめ、その季節に即した子どもの遊びや楽しみを描いた揃物である。これは旧暦では晩秋となる9月で、重陽の節句とあるが、子どもたちは菊の節供の遊びではなく火消しごっこを楽しんでいる。
4人の子どもたちが火消しごっこを楽しんでいる。右の子は鉢巻きを締めて得意げに「も組」の纏を振り、その左には梯子を持つ子と、鳶口を持つ子がいる。手前の子は弓張提灯を掲げ持つ。4人とも股引姿の火消し装束だが、「いろは四七組」(後に四八組)の組を示す纏持ちが火消しの花形であった。こま絵の橋は京橋で、たもとの柳や家並みが描かれ、川面をへだてて遠景に富士が浮かんでいる。子どもの持つ纏印が「も組」であり、その持場からこま絵の橋が京橋と分かる。また、纏持ちの子に菊模様の着物を着せ、菊の節供(重陽の節句)と関連させている。
四季それぞれの日常の子ども遊びを描いた揃物で、英泉による子ども絵の代表的な作品である。火消しは江戸の華と呼ばれ、子どもにも人気があっただけに、火消しごっこ用の玩具として纏・梯子・鳶口、さらには龍吐水(水鉄砲)などが売り出されていた。しかし、江戸のみで上方にはなかったと『守貞漫稿』にある。火消しごっこは、広重「風流をさなあそび(男)」にもあり、江戸での人気ぶりがうかがえる。

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